映像音響システム導入にかかる費用は?
目次
撮影スタジオの構築やWEB会議環境の整備が、社内設備のひとつとしてトレンドになっていますが、いざいちからAVシステムを導入する場合、一体どれくらいの費用が掛かるのでしょうか?
今回は価格帯ごとにどのようなシステムを導入し、どんなことができるのか解説していきます。
※本ページで紹介しているのはあくまでも一例です
AVシステムの導入にかかる経費
機材費
AVシステム導入のメインとなる経費は機材費です。
機材費は導入するシステムの規模や機材のスペックによって大きく変動します。
したがって、予算のやり繰りはこの機材費を調整することで行うことがほとんどです。
また、大規模な機材を導入する場合は、大型車両をチャーターする等輸送費がかかる場合もあるでしょう。
人件費
中~大規模なシステム導入の場合は人件費がかかるケースが多くなります。
映像音響システムの構築には専門的な知識が必要となるので、セッティングは専門スタッフに依頼するのがおすすめです。
施工費
導入するシステムや施工現場次第では、別途工事が必要になるケースがあります。
内装工事、電気工事、ネット回線工事など様々な工事が必要になる場合があるので、予算にしっかりと組み込んでおきましょう。
ランニングコスト
AVシステム導入後のこともしっかり考えておきましょう。
特にAV機器は消費電力の大きなものも多いので、電気代はしっかりチェックしておきたいポイントです。
また、機材の中には定期的に消耗部品を交換する必要があるものもあります。専門知識も必要なことが多いので、担当者に確認すると良いでしょう。
例1.WEB会議室の場合・・・およそ50万~60万円
概要
10名前後の参加が可能なWEB会議室。
こんな方におすすめ
- 会議室からWEB会議に参加したい
- ウェビナー講師が参加するための部屋を作りたい
- 費用を抑えたい
- 操作を簡単にしたい
使用例
オンライン会議、ウェビナー
システム構成
- ビデオバー+拡張マイク
- ディスプレイ
メリット・デメリット
【メリット】
- 接続が簡単、難しい設定や操作も不要。
- 配線が少ない。
- スピーカー・マイク・カメラ一体型のビデオバーで省スペース。
【デメリット】
- 現地参加者の声が拡声できない。
- カメラの画角が限定される。
- 映像・音響が分離しているシステムと比較すると、画質・音質は劣る。
例2.配信スタジオの場合・・・およそ300万~350万円
概要
簡単な配信や映像切替・音声管理ができ、映像・音声のシステムをそれぞれ構築。
YouTube LiveやZOOMを用いたウェビナー配信等を行うのに最適な規模。
こんな方におすすめ
- 社外向けに画質・音質を向上させたい
- 動きのある映像や、複数人の出演に対応させたい
- ZOOM等を使用し、リモート出演者にも対応させたい
- VTRを差し込んだり、BGMを流したりなどの簡単な演出をしたい
使用例
- ウェビナー
- リモート出演者を含むパネルディスカッションのライブ配信
- プロモーションイベント
映像システム構成
- ハンディカメラ+三脚
- 簡易スイッチャー・・・画面に表示する映像を切り替える機材
- プレビューモニター・・・配信している映像を確認するためのモニター
- ビデオキャプチャー・・・映像をパソコンに取り込む機材
- HDMI分配器・・・スイッチャーで出力した映像を複数の映像メディアに分配する機材
- ディスプレイ+ロースタンド or ハイスタンド
音響システム構成
- ワイヤレスマイク
- 有線ハンドマイク
- ミキサー・・・音量バランスを整える機材
- スピーカー
メリット・デメリット
【メリット】
- 配信にする映像・音を1台のスイッチャーで管理できるのでイベントの内容次第では一人でオペレーションが可能。
- ミキサーで音の管理ができるため、マイク本数が多い場合やリモート出演者にも対応できる。
【デメリット】
- WEB会議のように双方向通信で話す人が多い場合や、同時通訳などには不向き。
例3.リアルと配信のハイブリッドな会場の場合・・・およそ600万~1,000万円
概要
配信スタジオの設備に加え、有観客にも対応可能な大型モニターやスクリーンと大型スピーカーを設置する。
YouTube Live等の配信、大規模なオンラインミーティングやリモート出演者を含む現地&配信のハイブリッドイベントに対応。
使用例
- ウェビナー
- リモート出演者を含むパネルディスカッションのライブ配信
- ハイブリッド開催のセミナーやプロモーションイベント
- トークイベント
こんな方におすすめ
- 一通りの機材を常設したい
- 有観客と配信のハイブリッドに対応させたい
- 映像合成による演出や、複数カメラの切り替えをしたい
- VTRやBGMを流したい
- ZOOM等で双方向の通信がある
- 画質・音質の良い機材でクオリティの高い配信をしたい
映像システム構成
- 業務用カメラ+三脚×2
- スイッチャー
- プレビューモニター
- ビデオキャプチャー
- HDMI分配器
- 43インチモニター+ロースタンド・・・配信や観客に見せている映像を確認するためのモニター
- 大型モニターorスクリーン+プロジェクター
- 折り畳みグリーンバック+照明
音響システム構成
- ワイヤレスマイク
- 有線ハンドマイク
- ミキサー
- プロセッサー+パワーアンプ+シーリングスピーカー・・・大型会場用の音響設備
- オーディオインターフェース・・・ミキサーから出力した音声をパソコンに取り込む機材
メリット・デメリット
【メリット】
- プロ仕様の映像・音響機器により、演出の幅が広がる、映像・音の質が上がる。
- 大人数のリモート会議や、リモート出演者を含むイベント配信に対応できる。
- 会場にも観客を入れることができる。
- 持ち込みの機材ろ接続して、より幅広いシステムを構築できる
【デメリット】
- 使用する人に技術や知識が求められる。
- 価格帯が高い。
まとめ
今回は映像音響システム導入について価格帯ごとに解説しました。
どのAV機器もピンからキリまで様々ですが、
☆どのような用途で使用する部屋なのか
☆どれくらいの画質・音質が必要なのか
という視点で考えると、適切な費用が分かってきます。
AZAコーポレーションのAVシステム販売サービスは、お客様の要望をお聞きし、実際に現地の下見にお伺することで、映像音響のプロが最適なシステムをご提案いたします。
また、上記のようなシステム構成に加え、「もっとこうしたい」「これはなくてもいい」のような細かいカスタムにもご対応いたします。
まずは問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。