WEB会議や動画配信で使いたいスピーカーフォン14選

Web会議や動画配信では音声の質が重視されますが、そのニーズに応えるツールとして支持されているのがスピーカーフォンです。ハンズフリーでクリアな音声をやり取りできるスピーカーフォンとはどのようなものか、その仕組みやシーン別の選び方、おすすめの機種とその特徴などについて紹介します。          

スピーカーフォンとは?   

スピーカーフォンとは、スピーカーとマイクを一体化させた音声機器です。両手をふさぐことなくクリアな音声を受発信できる点に特徴があります。Web会議などで用いられる音声機器としては一般的にヘッドセットなどがありますが、これは一対一での会話に特化され、大人数が参加する会議などで使用する場合、ヘッドセットを利用している本人以外のその他のメンバーは傍観することになります。

スピーカーフォンでは複数の声を拾うことができるので、会議に出席する複数のメンバー全員がその場にいるような臨場感で、リモートでの意見交換が可能です。また、ピンマイク型などであれば、屋内・屋外問わずハンズフリーで自由に動きながら高品質の音声をやり取りすることもできます。特に屋外からの音声交換などでは、状況に合った機器を選択することによって、質の高い音声を実感することができるでしょう。

スピーカーフォンを選ぶ際のポイントは?        

スピーカーフォンは、機能面でそれぞれ特色がありますので、使用するシーンや目的によって最適な機種を選ぶ必要があります。次のようなポイントに沿って選択するのが良いでしょう。

#収音性

大人数でWeb会議などを行う場合は、一度に複数の人が発言してもクリアに音声を拾える能力が必要です。この能力を収音性といいます。収音性が高い機種であれば、会議の参加人数が多くてスピーカーフォンを発言者の近くに置けない場合でも、しっかりと音声を拾ってくれます。数人程度の参加人数であれば、収音半径が3メートルから5メートル、10人以上の規模であれば5メートルから10メートルの収音能力を備えた機種が望ましいでしょう。

#エコーキャンセリングの有無

Web会議を行っているときなどに、突然スピーカーから「キーン」「ワ―ンワーン」といったハウリングが起こってびっくりしたことはないでしょうか。これはスピーカーから出た音をマイクが拾い、拾った音がまたスピーカーから出るといった連鎖反応によって生じる雑音現象をさし、一つのマイクを複数の人で使う際に起こりやすくなります。そしてこの不快な雑音を除去する機能がエコーキャンセリングです。複数で行うWeb会議で使用する場合は、エコーキャンセリング機能がある機種を選ぶようにしましょう。ここ最近のモデルのものであれば搭載されているほうが一般的です。

#ノイズキャンセリングの有無

大人数でのWeb会議や、屋外からWeb会議に参加する場合は、必要な音声だけでなく周囲の雑音も拾ってしまうケースがあります。たとえばパソコンのキーボードをたたく音や電話の着信音、車の走行音や工事音、生活音などのいわゆるノイズといわれるのがそれにあたります。これらの雑音を除去して必要な音声だけをクリアに聞こえるようにする機能がノイズキャンセリングです。この機能があれば騒音がある場所から参加しても支障のない会議運営が期待できます。

#マイクの指向性

スピーカーフォンのマイクがどの方向から音を収音できるかという特性を、マイクの志向性といいます。すなわち「無指向性」「単一指向性」という2つがそのタイプです。無指向性タイプのマイクは360度すべての方向から来る音を拾います。それに対して単一指向性のマイクは、一方向からの音声だけしか拾いません。そのため、たとえば大人数でのWeb会議を行う場合では、無指向性のスピーカーフォンを参加者の中央に配置することで、全ての人の会話を滞りなく拾うことができます。一方で、単一指向性のスピーカーフォンは話し手が一人だったり、複数でも一つの方向に固まっていたりする場合に適しています。

#オートゲインコントロールの有無

大人数でのWeb会議などでは、スピーカーフォンから離れた位置にいる人の声を拾うことができたとしても、音声が小さくて聞き取りにくくなるというケースがあります。このような小さな声でもクリアに聞こえるようにする機能がオートゲインコントロールです。マイクが収音した音声を電気回路の増幅器を使って最適化する仕組みで、音声レベルを自動的に調整できることから、Web会議を円滑に進めるためには備えておきたい機能といえます。

#接続方式

スピーカーフォンを使用する場所によっては、接続方式にも留意する必要があります。出先で使うケースが多い場合は、無線で接続できるBluetooth接続が便利です。ただし通信が不安定になりやすいという点には注意が必要になります。会議室などに常設するという場合なら有線で通信が安定するUSB接続が適しているでしょう。無線でも比較的安定した通信環境を望むのであればNFC(近距離無線通信)接続を選ぶのもよいでしょう。ただし特定のデバイスだけにしか対応しないという点には注意する必要があります。

おすすめのスピーカーフォン14選       

スピーカーフォンを選ぶ際のポイントを確認したうえで、一人で使うのに適している単一指向性スピーカーフォンのおすすめ機種と、Web会議など多人数で用いるのにふさわしい無指向性スピーカーフォンのおすすめ機種を、それぞれ紹介します。

#一人用(単一指向性)スピーカーフォン

まず、単一指向性スピーカーフォンでは、次の機種がおすすめです。

##スタンドマイク型USBスピーカーフォン MM-MC37(サンワサプライ)

マイクスピーカーの音量を手元にあるダイヤルで調整できるタイプで、相手の声もはっきり聞こえるスピーカー付きUSBマイクです。

##AU-GM10(Maono)

マイク出力音量調整ボタンとタッチセンサー式のミュートボタンが付いたUSB接続タイプです。Web会議はもちろん、ボイスチャットやライブ配信などにも適しています。

##AmpliGame A8W(fifine)

マイク上部に高速反応タッチミュートボタンを設置、ミュートのオンオフを瞬間に切り替えることができます。ゲーム実況やボイスチャットに適したタイプです。

##HS-MC13UBK(エレコム)

ミニ三脚のついたUSB接続コンデンサーマイクです。ゲーム実況やボイスチャットに特化したゲーミングマイクですが、Web会議などにも使用することができます。

#多人数用(無指向性)スピーカーフォン

次に無指向性タイプのスピーカーフォンを紹介します。

##ユニファイドコミュニケーション マイクスピーカーシステム USB YVC-1000(ヤマハ)

USBとBluetooth、オーディオ入出力端子という3つのインターフェースを搭載しており、どのデバイスにも対応できる点が特徴です。拡張マイクが4台まで接続できます。

##R-Talk 950 RT950(NTTテクノクロス)

軽量コンパクトなので持ち運びが簡単。固定電話(ビジネスホン)をはじめ、パソコン、スマートフォンやタブレットなどとの接続ができます。

複数拠点での同時発話による音声が重なるダブルトーク状態におけるエコーの抑圧処理機能がありとてもスムーズな会話ができます。さらに収音範囲の拡張も非常に簡単にできる点は着目したいところです。

##AnkerWork M650 Wireless Microphone(アンカー)

ゲインコントロール機能を搭載しており、音声の最適化がスムーズに行えます。本体ボタンを押すだけで簡単にミュートのオンオフが切り替え可能です。

##USB-SPPHS1(アイ・オー・データ)

スマートフォンやタブレットに対応したコンパクトサイズのUSBスピーカーフォンです。ノイズリダクション機能やミュート機能を搭載し、複数人での小規模なWeb会議などで使用するのに適しています。

##SP20ML(ゼンハイザーコミュニケーションズ)

モバイルコミュニケーションにも適応したタイプで、Microsoftの認定も取得しているモデルです。ネオジムスピーカーを搭載して自然でクリアなサウンドを再現します。

##MM-MC35(サンワサプライ)

小型ながら約5メートルにわたる広範囲での収音性を実現、Web会議に最適な好感度マイクを内蔵したUSB接続タイプです。2つのスピーカーユニットを内蔵しており大規模な会議にも対応します。

##AT-CSP5(オーディオテクニカ)

発言者の声を自動で追尾して収音するためとてもクリアな音声を実現しています。そしてエアコンなど環境音もノイズリダクション機能で低減。マイクの距離や声の大小に関係なく一定の音量で相手に届けます。ワイヤレスでもUSB接続でも使うことができます。

##SPEAK2 55(ジャブラ)

最新のノイズキャンセリング機能を備えたビームフォーミングマイクを4つ搭載。そのためペンのカチッという音、何か食べている音等周囲の雑音をクリアしてくれます。

参加者全員の音量を自動調整で誰もが自然に話すことができます。パワーのあるサウンドで一言一句がはっきり聞こえます。

##サンワダイレクト USBマイク400-MC011 (サンワサプライ)

USBケーブルで使用するUSBコンデンサー型のマイクです。マイクの入力感度を手元で調節できるダイヤル付きでエコーキャンセリング機能も完備しています。

##OfficeCore M2 Max(EMEET)

5mの収音性とプロ用高性能マイク、48kHzサンプリングレート、ノイズキャンセリング、音声拡張、双方向通話等、プロのサウンドを作ってくれるスピーカーフォンです。

スピーカーフォンを選ぶ際は用途に合わせてポイントを絞ろう         

Web会議などを円滑に行ううえで、発言者の言葉をクリアに収音・再生するスピーカーフォンは、質の高い対話環境を実現するためにぜひ導入したい音声ツールです。各メーカーは独自の強みを持たせて機種を製作していますので、機種を導入する際は使用目的に応じてポイントを絞り、収音性や指向性をはじめとして、エコーキャンセリング、ノイズキャンセリングといった機能の拡張性も検討しながら選ぶのがよいでしょう。