映像音響システム導入の流れ|事前に確認しておくべきこと
目次
映像音響システムを導入するには、大きなコストと入念な準備を必要とします。
しかし、日常生活で映像や音響について深く考える機会はそうはないでしょう。
そもそもどういった会社に依頼して、具体的に何をすればいいのか分からないという方も多いのではないかと思います。
そこで今回は、初めてのAVシステム導入を円滑に進めるためには、どのような準備をすればいいのか解説します。
AVシステム導入の目的を精査する
映像音響を導入する目的や用途は様々です。
- 飲食店にスピーカーを置きたい
- 社内の会議室をブラッシュアップしたい
- 社内にスタジオを作りたい
- デジタルサイネージを導入したい 等
例えば、「社内にスタジオを作りたい」という目的があったとして、実際にそのスタジオで何をするのかというところまで深く考えてみましょう。
自社製品のスチール撮影用スタジオなのか、動画撮影用スタジオなのか、はたまた配信にも対応させるのか…これだけでも導入する機材の種類がガラッと変わり、費用にも影響します。
AVシステムを導入することによって解決できる課題や、実現したい希望を明確にすることで、必要な機材のスペックや予算が見え、施工業者もより精度の高いシステム提案ができるようになります。
AVシステムを導入する際に確認しておくべきこと
施工現場の広さ
現場の広さは必ず確認しておくようにしましょう。
広さによって、置ける機材の大きさやモデルも変わってきます。
特にスピーカーと部屋の広さは密接に関係しています。
スピーカー本体の設置場所を考えるということはもちろん、音を均等に届けられる位置は決まっています。
スピーカーと聴き手の距離は適切にとれるか、音を遮る障害物はないかなど、しっかりと確認しておきましょう。
電源
AVシステムを導入するときに忘れてはならないのが電気のことです。
機材を置こうと考えている場所の近くにコンセントがあるのか、距離が離れているなら何メートルの電源ケーブルが必要なのか、大きな電力を消費してもブレーカーは落ちないか等を確認しておきましょう。
また、業務用機材を使用する場合、200V電源という通常よりも高い電圧を必要とすることがあります(日本の一般的な電源は100V)。別途電気工事が必要になるケースも多いので、確認しておきましょう。
周囲の環境
AV設備を導入する部屋だけではなく、その周囲の環境も確認しておくと良いです。
例えば、スピーカーを導入して社内スタジオを構築したとします。しかし、その隣に応接室があったとしたらどうでしょうか?来客の方は近隣から漏れて出る音を不快に思うかもしれません。
スピーカーの性能を効果的に活かすためには、大きな音を出しても大丈夫な場所をスタジオに選んだり、防音設備を併せて導入することを検討したりする必要があります。
また、機材によっては特定の環境下でないとその性能を発揮できないものもあります。
例えばプロジェクター。
プロジェクターは光をスクリーンに投影して映像を見るものです。したがって、部屋を暗くする必要があるのです。
画面そのものが発光しているテレビやディスプレイモニターなどと同じように考えていると、失敗する可能性が高くなります。
コスト
AVシステムの導入は決して安い買い物ではありません。
映像音響機材はリーズナブルなモデル~ハイエンドモデルまでとても幅広いです。
また、機材費の他、施工にかかる人件費、ランニングコスト等も考慮する必要があります。
AVシステム導入にかかる費用については、コチラでも詳しく解説しています↓
AVシステム導入の流れ
1. 問い合わせ
AVシステム導入の目的が明確になったら、施工を依頼する業者を探し、電話やメールで問い合わせをしましょう。
AVシステムソリューションを提供している企業はたくさんあります。
AZAの様にイベント現場等での経験を元にシステムを提案する企業もあれば、メーカーが自社製品でシステムを構築し、施工まで行うサービスもあります。
AVシステムソリューションを提供しているほとんどの企業のHPに、施工事例のページがあるので、イメージに合う施工をしている企業をいくつかピックアップし、相見積りをとるのが良いでしょう。
2. 打ち合わせ・見積り
導入したいAV設備について、より詳細に詰めていきます。
担当者がどのような機材を導入すればいいのか提案してくれます。
業者によっては、実際に施工予定の現場を下見して、より綿密なヒアリングを行い、システムを提案する場合もあります。
予算や提案内容を参考に施工業者を確定しましょう。
AZAの施工フローはコチラ
3. 施工
施工の工程は、導入するAVシステムや工事の規模によって案件ごとに大きく異なります。
機材の設置と簡単な配線で、半日程度で終わる小規模な施工もあれば、内装工事→電気工事→機材設置→システム設定といくつもの工程に分かれて何日にも及ぶ大規模な施工もあります。
スケージュールについても業者としっかり話し合いましょう。
4. 保守・メンテナンス
AVシステムの運用にはメンテナンスもとても大切です。
機材は必ず経年劣化していくものですし、初期不良や故障の可能性をゼロにすることはできません。
また、スマホやパソコンの様に定期的なアップデートが必要な機材もあります。
ですので、AV機器は定期的に稼働させて正常に動作しているか確認、クリーニング等をしましょう。
専門知識が必要なメンテナンスについては、施工をした業者やその他専門業者に依頼しましょう。
まとめ
今回はAVシステム導入時に確認しておくべきことと、実際の導入の流れについて解説しました。
AZAのシステム販売サービスは、入念なヒアリングと現場下見をさせていただき、最適なAVシステムの提案~施工、メンテナンスまでワンストップでサポートします。
初めてで分からないことだらけのAVシステム導入を、最初から最後までまとめてお任せください。