おすすめタッチパネルモニター

スマートフォンやタブレットPCなど、画面に触れて操作をするデバイスを日常的に使う人が増えています。そこでモニターも同じくタッチ操作ができるタッチパネルモニターにしようと考えている人もいるでしょう。

今回の記事では、タッチパネルモニターを探している人のために、タッチパネルモニターとは何か、どのような仕組みになっているのかといった基本の解説と、様々なメーカーのお勧め商品の紹介をしていきます。          

タッチパネルモニターとはどのようなアイテムなのか            

タッチパネルモニターは、画面に直接触れてパソコンを操作できるモニターのことです。パソコンのメインモニターあるいはサブモニターとして使用するのが主な使用用途と言えるでしょう。タッチパネルモニターは、反応させたい部分に直接触れるだけなので、直感的な操作ができることが魅力です。タッチパネルモニターは、据え置きで使う一般的なタッチパネルモニター以外にも、携帯できるモバイルタッチモニターもあり、様々な場所で活躍します。

主にどのような場所で使われているのかというと、ビジネスであれば接客の場となる窓口です。銀行、不動産などは、顧客と対面しながら多くの情報を提示しなければいけません。その際にタッチパネルモニターがあれば、プレゼンを進めていく中で、注目して欲しい部分を簡単に拡大できますし、顧客の前に画面を置くことで顧客も様々な情報にアクセスしやすくなります。他にも工場で生産管理や機械操作をするために、タッチパネルモニターは活躍します。それにより操作の簡略化・工程の省略が実現し、生産量の増加やコスト削減が可能になるのです。

#タッチ数

タッチパネルモニターの特徴であるタッチについて見ていくと、シングルタッチ、マルチタッチ、10ポイントタッチなどの種類があります。これらの違いは、モニターが何ヶ所のタッチに対応できるのかということです。シングルタッチは、1ヶ所だけしか検知することができません。1本の指で操作をすることになり、入力に時間がかかってしまうでしょう。

マルチタッチというのは、スマートフォンのように2ヶ所以上のタッチを検知できるタッチパネルモニターです。2本の指をつまむように近づける「ピンチ」、逆に遠ざける「ストレッチ」等の動作により、より直感的な操作がしやすくなります。

10ヶ所のタッチを検知できるのが10ポイントタッチですが、一般的にパソコンの操作をする際に、それほど多くのタッチを必要とする場面は少ないのでマルチタッチで十分という人が多いでしょう。   

#タッチ方式

タッチパネルモニターは、なぜタッチで操作ができるのかというと、文字や映像などの情報を表示する装置とタッチした部分を検知して位置情報を入力する装置が組み合わさっているためです。タッチした部分を検知して位置情報を入力する装置は、タッチセンサーと呼ばれるものですが、様々な方式があります。

まず、静電容量方式は、画面をタッチしたときに生じる僅かな静電気容量の変化を検出する方式です。タッチパネルモニターの表面には、微弱な静電気が流れており、指が画面に接触すると指先がコンデンサの役割を果たして静電気容量が変わります。その変化がどこで起きたのかをセンサーが検知することで、位置情報がわかるという仕組みです。静電容量方式のメリットは、マルチタッチに対応できる、画面が湾曲していてもタッチを検知できる、表面がガラスのため耐水性や透過性に優れているということが挙げられます。一方でデメリットは、静電気を使うので指先が濡れていると反応しません。用途については、複雑な操作を必要とするシステムを操作するときには向いています。

超音波表面弾性波方式とは、画面の表面で発信されている振動(表面弾性波)の変化を検出する方式です。指で画面をタッチすると、振動が弱まります。その位置をセンサーが検知して位置情報がわかるという仕組みです。メリットは、振動が伝わればいいのでパネルが傷ついても使えること、透過性に優れていること、振動が吸収できるのであれば素手ではなく手袋をしていても反応することなどが挙げられます。デメリットは、振動を吸収できないものを接触させても操作ができないこと、誤って画面に物が触れても反応してしまうこと、マルチタッチが2点までしか対応できないことなどです。使用用途は、手袋をして作業することが多い医療現場などが向いています。

抵抗膜方式は、2枚のITO膜という電気を通す透明な膜が接触したときに発生する電圧値を測定して位置情報を検出する方式です。2枚のITO膜の間には隙間があり、指やペンで圧力をかけることで接触して通電するという仕組みで、感圧式と呼ぶこともあります。抵抗膜方式のメリットは、画面に圧力がかかるのであれば素手以外にも手袋やペンにも反応すること、充電器などが発生する電磁ノイズに誤反応しないこと、製造コストが低いことが挙げられます。デメリットは、ITO膜の透過性が低いので画面が暗くなること、押す以外の動作に対応しにくいこと、擦ったり強い力で押したりすることに弱いことなどです。飲食店の注文システムなど単純な操作をする場面に向いています。

#ペンによるタッチ方式

タッチパネルモニターで使用するペンにも、方式があります。感圧式は、画面をペンで押すことで操作する方式です。物理的に画面を押すだけなので、抵抗膜方式のタッチパネルモニターに使います。静電容量方式は、指と同じ働きをする伝導性の素材を用いてタッチした部分での静電気に変化をもたらします。静電容量方式のタッチパネルに使うペンです。

静電容量方式(自己静電発生)は、ペンの中に回路と電池を組み込むことで静電気を発生させます。静電容量方式(自己静電発生)は静電容量方式よりもペン先が細く、繊細な作業がしやすくなっています。この方式も、静電容量方式のタッチパネルに使います。電磁誘導方式は、磁場を出す専用のペンで画面を操作する方式です。感圧式や静電容量式と異なり特殊なもので、タッチパネルモニターに対応した専用ペンでなければ操作ができず誤作動の心配はありません。タブレットPCなどのデバイスとセットで使います。

メーカーごとのお勧めタッチパネルモニター   

#IODATA

IODATAは、石川県金沢市に本社を構えるメーカーで、パソコン周辺機器を中核に、テレビやスマホの関連用品の製造・販売を行っています。パソコン周辺機器のメーカーとしては老舗であり、品質が安定しているとIODATAの商品を愛用する人も少なくありません。そんなIODATA製のタッチパネルモニターのお勧めは、「LCD-MF241FVB-T」です。10ポイントタッチにも対応している商品で、サイズは23.8型ワイド液晶ディスプレイです。タッチ方式は、静電気用量方式を採用しています。超解像技術と広視野角VAパネルによって、美しい画面を見ながら操作ができるのは魅力です。

#SHARP

日本を代表する電気機器メーカーとして知られているSHARPは、「液晶のSHARP」と世界的にも知られています。液晶関連の独自技術を数多く持っており、高性能な商品を世に送り出しています。そのSHARPでお勧めのタッチパネルモニターは、「PN-HW501T」です。50V型という大きなサイズで高繊細な4K解像度の表示にも対応している商品ですから、グループミーティングなどにも使えます。付属の専用タッチペンを使えば、画面上に文字を書き込むことができますし、指も使えるのでより直感的な操作もできます。赤外線遮断検出方式という赤外線を用いて位置情報を検知する方式を採用しており、20ポイントマルチタッチも可能なので、複数人が同時にタッチ操作をすることも可能です。

#GREEN HOUSE

GREEN HOUSEは、東京都渋谷区に本社を置く、パソコン周辺機器を始めとした映像・オーディオ関連機器などを扱うメーカーです。多くの商品がリーズナブルな価格設定なので、コスパを重視する人に愛されています。GREEN HOUSEのタッチパネルモニターでお勧めなのが、「GH-LCT22D-BK」です。21.45型のワイドタッチパネル液晶で、静電容量式を採用しており10ポイントマルチタッチにも対応しています。USBポート機能が内蔵されているので、同時に周辺機器を使いたいときには活躍するでしょう。DisplayPort端子やHDMI端子などのデジタル入力だけでなく、D-Sub15ピンというアナログ入力も可能です。

#Panasonic

Panasonicは、松下幸之助が創業した松下電器産業の現在の姿であり、日本でも有数の大手総合電機機器メーカーです。ネームバリューに負けぬ技術力があり、多くの革新的な商品を世に送り出してきました。そのPanasonicでお勧めのタッチパネルモニターは、「TH-75BQ1J」です。75v型という大画面に、パソコンだけでなくプロジェクター、USBメモリー、BDプレーヤーなどを接続できます。画面下に表示するコントロールメニューがわかりやすくなっており、よく使い機能をすぐに呼び出せることが魅力です。マルチタッチは10ポイントタッチに対応しています。

#IIYAMA

IIYAMAは、1973年からモニターをつくり続けてきた国内メーカーです。品質とコストパフォーマンスに優れており、国内外で高い評価を受けています。そのIIYAMA でお勧めのタッチパネルモニターは、「ProLite T1531SR-6」です。抵抗膜方式を採用した15型のVAパネルモニターで、サブディスプレイにタッチパネルモニターがほしいという人には最適です。アナログ入力とデジタル入力に対応しており、様々な機器に接続できます。ワイドレンジスタンドにより、画面を正面だけでなく上方にも向けることができるので、手元でタッチをしたいときにも活躍します。

#ADTECHNO

ADTECHNOは業務用の液晶ディスプレイや映像関連機器のメーカーです。高品質を求めるプロの現場でも使える商品を世に送り出しています。そのADTECHNOでお勧めのタッチパネルモニターは、「LCD1730MT」です。17.3型でフルHDに対応しており、IPSパネルですから横や斜めからでも綺麗な画像を確認できます。静電容量方式を採用しており、10ポイントマルチタップにも対応します。抜け防止用ケーブルクランプを標準付属、DCコネクタの接続部はロックできるので、何らかのトラブルで接続が切れる、電源がなくなるということを防げます。医療現場など常に画面を表示させなければいけない場所には最適です。

タッチパネルモニターの違いを理解すれば最適な商品が見つかる         

タッチパネルモニターと言っても、タッチ方式の違いによって操作性や向いている用途などが異なります。タッチパネルモニターを探すときには、技術に関して基本的なことを学んだ上で、各メーカーの商品の性能や操作性がどうなっているのかを理解することが重要です。正しい知識を持って商品の比較ができれば、自分に適した商品が見つかるでしょう。