社内スタジオ導入のきっかけは何だったのでしょうか?
やはり新型コロナによる影響が大きかったです。
2020年の2月頃に新型コロナ禍の影響が広がり、当社でも3月頃から原則在宅勤務となりました。
オンラインで行える業務はどんどん移行を進める一方で、社員同士や社外のお客様、パートナーの方々との対面でのコミュニケーションの機会は減り、それを補う必要性も認識されていました。そこでまずは、新型コロナ前から行っていた全体朝礼を2020年の夏頃からオンラインで開催するようになりました。
Teamsなどを使って、最近入社した社員の紹介を、社員自身とその社員の上司がペアで行ったり、社長がいくつかの話題について説明した後で質疑応答をしたり、ゲストスピーカーを招いたりと、バラエティに富むコンテンツがあって、「オンラインでも意外にできるな」と感じる一方で、「もう少しダイナミックに、より親近感も出るような感じにできたらいいな」とも考えるようになりました。
在宅勤務が長期化する中、出社人数を必要最小限に絞ったためもあり、来客も減りました。当社には、受付エリアに隣接するミーティングスペースがあり、以前は来客との打ち合わせに使っていたのですが、ここの稼働率もさがり、「With コロナでも十分に活かせる活用方法」を考えた末、このエリアをリニューアルすることにしました。
ワコムでは、ペンタブレットの使い方やコンテンツ作成に関するセミナーなども多く開催していますが、こうしたセミナーもオンラインで開催できれば、新型コロナの制約の中でもお客様との接点を保ちながら、情報提供を続けることもできます。社内スタジオをこのミーティングスペースに設ければ、全体朝礼のような社内向けの配信に加え、お客様向けセミナーや投資家への決算説明会などの社外向け配信まで、様々な用途で利用できるだけでなく、スペースの有効活用ができます。
社内スタジオができたことによる、影響や変化はありましたか?
以前は、セミナーを行うにも場所や機材を借りなければならず、そのたびにコストがかかったり時間的な制約などもありましたが、社内スタジオでできるとなると、お金や時間の制約はほとんど気にせずに開催できるようになったのが大きいですね。最近では回数も増やせるようになり、費用対効果も高いと感じています。セミナーの外にも、当社が設立した一般社団法人「コネクテッド・インク・ビレッジ」のオンラインイベントを企画して配信したり、お客様からご依頼のあったビデオメッセージを収録したり、昨年の株主総会の日には、エンジニアの人たちの生の声を、株主の皆様にオンラインでお届けする催しもできました。まさに、「あれば、どんどん使い方が湧き上がってくる」といったところでしょうか。
なぜAZAを選んでくださったのでしょうか?
今までのイベントの仕事で、丁寧に、迅速に対応してくださることは知っていたので、その部分でAZAさんにお願いをさせていただいたのが一番の理由です。
また、弊社とAZAさんの物理的な距離の近さに安心感もありました。
今後の展望をお聞かせください。
今まではコロナの影響でどうしてもオンラインが中心になっていたのですが、今度はオンラインで配信しつつ、リアルで配信の様子を見られるようなハイブリットを考えています。
コロナは良い教訓を与えてくれたと思っていて、わざわざ足を運ばなくても、ある程度のものは、オンライン上で見ることができるということを、新たに知ることができました。
そういったプラスの面は活かしながらも、もっとフィジカルに接したいという人たちのニーズも、汲み取れるようにしていきたいと思っています。